ABOUT CACTUS
健康にも美容にも効果絶大
ウチワサボテンとはどんな植物?
過酷な環境でも生息できる驚異の生命力を持つウチワサボテン。
そのパワーと特徴をご紹介いたします。
ウチワサボテンの特徴
ウチワサボテンとは、アメリカ、タイ、イスラエルなどが原産のサボテンの一種です。茎節が丸くて平たい様子がうちわのように見えることが、その名前の由来です。
サボテンはとても強い生命力を持ち、寒さにも強く、乾燥地帯などの過酷な環境下においても生息できるのが特徴です。
中でもウチワサボテンの生命力は驚異的で、たとえ茎がちぎれても、残った茎からまた再生できるほどの生命力を持っています。
成長すると果実を実らせ、黄色やオレンジなどきれいな花を咲かせます。
ウチワサボテンの基本情報
科・属 | サボテン科 ウチワサボテン属 |
和名 | うちわさぼてん |
英名 | Prickly pear |
学名 | Opuntia Mill |
原産地 | アメリカ、タイ、イスラエル |
サボテンと人間との関わり
サボテンは紀元前から中南米の先住民によって、火傷・痛みの緩和・胃疾患・皮膚疾患・肝障害・アルコール依存症などの治療を目的とした伝統医療において使用されてきたという歴史があり、さらに近年ではサボテンのその強い生命力から育てやすいこともあり観賞用や食用・化粧品・家畜の餌としても利用され、現在に至るまで人間との生活にも深い関わりを持ってきました。
特に昨今、ウチワサボテンが持つ高い栄養価や美容効果は注目を集めています。
食用としてのウチワサボテン
過酷な環境下でも生存できるウチワサボテンは、ビタミンやミネラルなどの栄養素を多く含み、さらに食物繊維が豊富です。
メキシコなど南米では古くから野菜の一種として食べられてきました。また家畜の餌としても利用されてきました。
「サボテンってどんな味?」という方も多いかと思いますが、味はさやえんどうによく似ているそうです。
食べ方としてはフライパンで塩胡椒で味付けしたシンプルなサボテンステーキや茹でたり、そのままサラダにするなど、かなり食べ方のバリエーションは豊富なようです。
そして実はウチワサボテンは果実を実らせることができ、その果実はカクタスフルーツといわれ、こちらも食用として人気の食べ物となっています。
果実は全長5~8cm程度で、皮をむくと、赤い色をした果肉が詰まっています。果肉は冷やして食べるとほのかな甘みと爽やかな香りを持ち、スイカによく似た味が人気だそうです。
化粧品としてのウチワサボテン
ウチワサボテンの果実であるカクタスフルーツには、ベタレイン色素と呼ばれる植物由来の成分が含まれます。
このベタレイン色素には、活性酸素を除去する力があり、エイジングケアに非常に効果があるということで、近年では美容液や化粧水などのスキンケア化粧品に加工され広く流通しています。
さらにウチワサボテンはビタミンCやポリフェノールも豊富に含み、そのビタミンCの効果と合わせて、メラニン色素の発生を抑える効果もあるので、シミやくすみの発生を抑える作用があるともいわれています。
中でもビタミンCはコラーゲンの産生を促し、肌のハリが保たれることにより、しわやたるみの予防・改善にも効果があります。
さらに、豊富に含む食物繊維により、腸内環境を改善する働きもあるといわれています。
ウチワサボテンのもつ
多彩で豊富な成分
ここまでで高い栄養価と身体に良い成分を豊富に蓄えた、ウチワサボテンの魅力がお分かりいただけたかと思います。ここではさらにウチワサボテンのもつ成分について詳しくご紹介していきます。
ミネラル・ビタミンを豊富に含む
ウチワサボテン
下記の表は茎と果実に含まれる主要なミネラルとビタミンについてまとめたものです。主なミネラルとしては、リン・カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・鉄などが含まれています。カルシウムは、ウチワサボテンの持つ保水力に機能していることが報告されているようです。
茎にはホウレンソウと同程度7~22mg(100g 当たり) のビタミンC が含有されています。果実に多く含まれるミネラルはカリウムで、カルシウム・マグネシウム・リンなども含まれています。
ミネラル・ビタミンの含量も品種や成熟段階で違いがみられ、赤色系の果肉ではベタレインの1種であるベタニンを含みます。
ウチワサボテン茎のミネラル・ビタミン含量(100 g 当たり)
ウチワサボテン果実のミネラル・ビタミン含量(100 g 当たり)
ウチワサボテンは
アミノ酸も豊富に含む
下記の表は茎と果実に含まれるタンパク質のアミノ酸組成をまとめたものです。
茎において最も多く含まれるアミノ酸はグルタミン・ロイシン・リジン・バリン・アルギニン・フェニルアラニン・イソロイシンです。
一方、果実における主要なアミノ酸はプロリンとタウリンで、 両者で全アミノ酸の過半数を占めます。
茎節・果実のアミノ酸組成
(タンパク質100 g 当たり)(必須アミノ酸9種抜粋)
ウチワサボテンは
健康にも美容にも効果絶大
非常に栄養価の高いウチワサボテンですが、わたしたちの身体にはどのように影響するのでしょうか。ここではウチワサボテンに含まれる成分にはどのような効果があるのかをご紹介します。
抗酸化作用
ウチワサボテンに含まれるベタレインには活性酸素を除去する抗酸化作用があり、さらに万能美容成分であるビタミンCも豊富に含まれるので紫外線によるメラニン色素の発生を抑える美白効果も期待できます。
さらに、ビタミンCはコラーゲンの産生を促進し、肌のハリを保ち、シワやたるみの予防や改善にも効果があります。
ダイエット効果と便秘改善
ウチワサボテンの成分が肥満に与える影響についての実験では、血清脂質プロファイルと血糖値に好影響を与え、動脈硬化症、糖尿病、肥満に対して有益な効果をもたらす可能性が報告されています。
さらに、ウチワサボテン由来の食物繊維は、摂食した食物に含まれる脂質に結合して、その排泄量を増加させることで脂質の吸収を減少させることや、食物からの摂取カロリーの減少が体重減少につながることを報告している。
抗炎症作用
ウチワサボテンは火傷・皮膚疾患・傷の治療などの目的で古くから中南米の伝統医療として活用されてきました。
ウチワサボテンの抗炎症作用についての有効性の実証実験では、ウチワサボテンの外皮用剤としての効果があることが報告されています。
抗ウイルス作用
ウチワサボテンの抽出物に含まれるタンパク質には、単純ヘルペスウイルスなどのDNA ウイルスと、インフルエンザウイルスなどのRNAウイルスに対して抗ウイルス作用を示す事が報告されています。
食べても、化粧品としても、怪我の治療にも、わたしたちにとってさまざまな恩恵をもたらしてくれるウチワサボテンはまさにスーパー植物といえるでしょう。
健康のため、美容のために普段の生活にサボテンの効果を活用してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
〈参考文献〉
・中部大学応用生物学部 中部大学生物機能開発研究所
食用ウチワサボテンの栄養特性と生理作用
・中部大学 堀部研究室(園芸学研究室)
https://www3.chubu.ac.jp/faculty/horibe_takanori/
・SABONICAL LIFE「食用のサボテンについて知りたい! 種類や成分・効能・おすすめレシピについて」
https://www.copiapoa.jp/blog/2015/05/27/200
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